■KAYの北京出張所報告
iEARN(アイアーン)7th国際会議に参加

北京で、ローミング接続。July10〜17 2000

国際会議の一日一日を日本に発信する!

 

インターネットをつかって、誰もやらないことをやる。
なにか楽しいことはないだろうか。
思いついたのが、日報(テキスト・動画)・掲示板(北京と日本のメッセージリレー)をライブ発信することだった。
このページは、北京から愛を込めて(笑)、トラブル筋金入り?の奮闘ライブ報告です。

 

*アバウトな環境にきれる!!

・ライブを実行するにあたって、旅行前に下調べをした。
現状の中国では、いつ接続できるか見当がつかないことを知った。モバイルの達人でも、その曖昧さに頭にきているらしい。まあいいさ、現地勝負だな。

北京会議をホームページで見ると、Eメールタイムが用意されているのだから、インターネットはできるだろう。それなら現地で、日報やビデオを発信するには、geocitiesがベストだと思った。その理由はアメリカサイトのgeocities.comは15MBまで可能、これが魅力で今回のライブページのURL:
http://www.geocities.com/beijing.を旅行前にゲットした。
さらにFDにベイスになるページとファイルをつくっておいた。
このFDをアメリカサイトの無料のgeocities.comで、FDのドライブからEZファイルアップロードすれば、ただ同然で大量のビデオファイルや画像を日本に
送ることができる。

これが当初の計画だった。

・会場に着くなり、Eメールルームへ飛び込んだ。

OSはWindows98が待っていた。
わくわくしながらURLを入れた。しかし待てど暮らせど、パソコンは固まったままだ。
アメリカサイトがフィルタがかかって、画面に出ない。
MSNも使えない どないしよ。

ああ、初日から、地雷をふんでしまった。

・会場を後にし、一人ホテルにもどって、ない知恵をしぼって考えた。

どうする?

アメリカサイトにつながらないなら・・・話にならないじゃない
頭にきて、持参したモバイルをたたきつけるようにONにしたら、アメリカサイトがこのとき見えたのである。

信じられない!これは どういうことなんだ

時間がたつうちに、興奮はおさまり、中国はアバウトな通信環境だと悟った。
悟ったら、次の手を考えないと前にすすまない。


*ローミング接続

・まず、2点を早急に解決しなければならない。

1.EZファイルアップロード計画が×だから、FTP転送しかない。

FTP転送するのは、通信費がかかる。ローミング接続の準備をしていないから、国際通話料金になってしまう。これではやばい。
また住所を明確にしなければ、現地ではローミングサービスの手続きはできない。

日本宛てにメールを送って、そっちから必要な情報を送ってちょうだいにしようか。

2.ファイルを転送する先=ホームページのアドレスをとる

こんなこと、出発前にやっておけば、簡単なことだったのに。

・困ったときだけ神頼み。そうそうに幸運の女神が微笑んだ。

TIJの赤木さんが、OCNのローミングを利用して、悪戦苦闘の末、繋がったと部屋にやってきた。

よかった。これでできるぞ ブラボー!

1分16円で繋がる。1時間で960円になる計算だ。
初期登録費用が2000円だそうだ。これを使わせていただきましょう。

・熱いシャワーをあび、コーヒをあび、黙々と仕事にとりかかった。

トップページを早急につくらねば。

北京⇔日本メッセージリレー(掲示板)を別の無料サイトで旅行前に作っていた。これが働いて、日報待ちの日本の声がキャッチでき、こちらの通信環境を伝えることができた。

新アドレスをゲットするには、時間がかかる。
私個人のページから発信すれば、時間も経費も問題ない。そこで、個人のホームページの重そうなファイルを削除して、北京:ライブ報告のトップページ http://www.dd.iij4u.or.jp/~kazuko/beijing.htmlを作成した

ローミング接続でトップページはアップできた。
しかし、トップに繋がるページは、ほかのプロバイダを利用しないと、容量がパンクする。

そこで次の作戦にとりかかった。

今回の条件に最適のプロバイダ(アメリカ以外)を探すこと。

1.ビデオと大量の写真がはいるので、容量が10MBのプロバイダ

2.安上がりのお手軽コースプロバイダ 500円位

3.すぐにホームページがもてるプロバイダ

頭に浮かんだのは、千葉にいる妹のパソコンを繋いだときのプロバイダだ。
HI-HOが上の条件を満たしている。

*FTP転送

さっそく、ロ-ミング接続でHI-HOに申し込んだ。
3時間後には電子メールも待望のホ-ムページも使える。スタンバイOKだ。

携帯電話を目覚ましかわり(鉄腕アトムの曲)にセットして、3時間は、これ幸いと眠った。

2003年生まれの鉄腕アトムが頭上から、起きろと叫んだ。

さあ、やりましょう。

WS_FTP95 LEソフトをつかって、いつものようにトップのファイル
index.htmlを転送した。ヤレヤレ、これで軌道修正完了!!

ところが またもや新しい壁につきあたってしまった。

トップぺージは、ファイル名だけしか現れてくれない。

またもや、信じられない!どないなってんのや
解決しようにも、わからんものはわからへん。

レスキュー隊も海のむこうだ。時空をこえて、日本の助っ人にHELP MEメールを送ろう。それにしても待つ時間がもったいない。

そのとき、テレビ会議の神様みたいな太田剛さんが、北京入りしたというメールが入ってきた。彼なら、対処方法がわかるだろう。

今度は足をつかって、太田さんはいませんか と会場を探し回り、やっとの思いで彼と出会えた。

予想どうり、神様はちゃんと解決してくれました。

WS_FTP95 LEの初期画面の右の上のフォルダを指定するところに/htmlと入れる。

いつもの iij なら/docsとなって、自動的に転送ファイルがみえるのに、HI-HOはやっかいだった。でもひとつ賢くなった。

こうして、ようやく、国際会議in北京のライブ日報 1号がめでたく発信できたのであります。

しかし、しかし、そう簡単なものではありません。まだその先がありました。

*なんと インターネット接続不可

 

調子よく、2日間はホームページを発信できた。

日本でインターネットマガジン『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』を発信しておられる鈴木敏恵さん、優しい目の岡崎あかねさんの掲示板メッセージを読んで、
ああ、ほんとにインターネットってすごいと感動する。

北京と日本で時空を越えて、ボールがかえってくる。

これぞ未来のライフスタイル!!

しかし、気をよくしたのもつかの間でした。

深夜からインターネット接続が不可になってしまった。わたしも体力が不可になって、ぐっすり眠りました。朝10時に気が変わったのか急に動き出しました。

それから、部屋のコンセントがおかしくなって、会場のボイラー室から電源をとって充電もしました。

以上、これが2000年7月の北京科学技術ホールの通信環境なんです。


2000/07/12北京大学にて

私は、トラブルには筋金入り?です。いい勉強をさせていただきました。
2000年7月中国、ITはまだまだ一般には白紙の状態だったということです。

・みなさんと別れてから上海に飛び、のんびり3日間を過ごしました。

携帯電話をかけながら自転車に乗るおじさん、太極拳よりも、男女が寄り添って楽しんでいる社交ダンスが圧倒的、深夜0時のあの電飾と人の群れ、英語がまったく通じない中国の普通の人、ラベルの貼ってない、秤売りのすいかと桃の山。
すべてに感激しました。

気になるのは北京大学と頭脳連携の『中国のシリコンバレー』
後7年もすれば、日本は老人の国。中国は若者の国。
中国には目がはなせません。

 

iEARN(アイアーン)7th国際会議の現地レポート